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この気持ちを名づけるなら やっぱり恋なんだろう ちょこっとの空想も織り交ぜて


by shadow

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私は本を読むのがとても好き
小説 ノンフィクション 詩集特にジャンルにこだわることはないが
装丁や題名を見て本屋さんで選ぶ
大抵は長時間の立ち読みや 図書館で探して読むことになる

ある秋の日の放課後
友達数人と一緒にある先生の部屋に質問に行った
全員は部屋に入りきらないため 私と友達Aは外にいた
するとそこへたまたま彼が通りかかった
私はとりあえず会釈
ところがAは彼の大ファン

普段から彼を見かけると追いかけていた(彼は笑いながら逃げていた)
端からみても仲がよいのが歴然だった
(以前は どんな生徒とも仲良くなる彼が 決してそうではないのだけれど 
媚売っているように見えて嫌悪感を抱くこともあった
私自身が人間不信で 全てを否定的に見ていた時期でもあったけれど)

この日も案の定Aちゃんは彼をつかまえ
質問という本来の目的を放り(私にはそう見えた 笑)彼と話をしていた

その時 ある本の題名が聞こえた
私は即座にそれに反応してしまった
それはぜひ読みたいと思っていたものだった
思わず『それって白っぽい装丁の本ですよね?!』って激しく喰い付いてしてしまった
どうやら彼はその本を持っているようだった
『どんな感じの本でしたか?おもしろい?あー読みたいなぁ』
『なんか不思議な感じの話だった でも引き込まれてすぐ読めたよ 今度もって来るよ』
やった!読める!!
『ありがとうございます お願いします』
もちろん Aも一緒に借りることに

次の日
彼は教室にいる私まで本を届けてくれた

本に対して向けられていた強い興味が 彼に対してに変わっていくのは
もう少しあとの話
# by shadow_of | 2007-03-16 23:47 |

first impression


出会いは一昨年の春 初めて足を踏み入れた大学の教室で彼をみた
教授というより不審者みたいな雰囲気を醸し出していた
志望校には落ち 滑り止めの大学に入学した私は 
それから始まる大学生活になにも期待していなく
彼を見てさらに幻滅した
あぁ変なところへ進学しまった と

大学1年時つまらないくらい真面目だった
…のは学内での話で 地元には少々モラルに反するトモダチもいた

学内で彼ははとても人気があった
優しく 親しみやすく その風体からは想像できないほど知識が豊富だと言われていた
彼は細く どこか弱々しく そして何より 動き方が独特なのだ
変なステップで階段を上り ふわり蝶のように教室を横切る
どうしてもその姿が 私には ネラッテイル ように見えてしかたなかった 
だから よい評判を聞く度に反動で私は敬遠した

2年の後期
彼が担当する実習があった
友達はみな彼のことをアダナで呼んでいたけど
私は「~先生」と呼び 敬語をつかい
一線のみならず2本も3本も線を引こうとしていた
今考えると ほかの子とは違う行動をとり 
一目置かれたいと思っていたのかもしれない

実習の回を重ねるごとに 測定の原理やレポートの考察方法など
どうしても彼と話をする機会が増えた
そこで初めて気がつく
丁寧で 深く そして想像以上に広い知識の幅に
私の目指している仕事には資格が必要となる
彼はもちろんその資格を持っており 言い換えれば先輩になる
つまり私がほしい知識を全て持っているわけであり 完璧な理想像であるといえる

この頃から彼への興味がどんどん湧いてきた
そして気がつくと 彼を眼で追っている自分がいた
# by shadow_of | 2007-03-16 00:04 |

はじめに


  誰にも言えない

  誰にも気付かれてはいけない

  友達にも 家族にも

  彼にも

  そして

  私自身も気付いてはいけない


  そんな気持ちに名をつけるなら

  やっぱりなんだろう


  そんな日々の気持ちや

  今までの恋の話を

  ちょこっとの空想を織り交ぜて

  綴っていきたいと思います
# by shadow_of | 2007-03-15 16:35 | はじめに