私は本を読むのがとても好き
小説 ノンフィクション 詩集特にジャンルにこだわることはないが
装丁や題名を見て本屋さんで選ぶ
大抵は長時間の立ち読みや 図書館で探して読むことになる
ある秋の日の放課後
友達数人と一緒にある先生の部屋に質問に行った
全員は部屋に入りきらないため 私と友達Aは外にいた
するとそこへたまたま彼が通りかかった
私はとりあえず会釈
ところがAは彼の大ファン
普段から彼を見かけると追いかけていた(彼は笑いながら逃げていた)
端からみても仲がよいのが歴然だった
(以前は どんな生徒とも仲良くなる彼が 決してそうではないのだけれど
媚売っているように見えて嫌悪感を抱くこともあった
私自身が人間不信で 全てを否定的に見ていた時期でもあったけれど)
この日も案の定Aちゃんは彼をつかまえ
質問という本来の目的を放り(私にはそう見えた 笑)彼と話をしていた
その時 ある本の題名が聞こえた
私は即座にそれに反応してしまった
それはぜひ読みたいと思っていたものだった
思わず『それって白っぽい装丁の本ですよね?!』って激しく喰い付いてしてしまった
どうやら彼はその本を持っているようだった
『どんな感じの本でしたか?おもしろい?あー読みたいなぁ』
『なんか不思議な感じの話だった でも引き込まれてすぐ読めたよ 今度もって来るよ』
やった!読める!!
『ありがとうございます お願いします』
もちろん Aも一緒に借りることに
次の日
彼は教室にいる私まで本を届けてくれた
本に対して向けられていた強い興味が 彼に対してに変わっていくのは
もう少しあとの話
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by shadow_of
| 2007-03-16 23:47
| 影